藍で染める

藍染めについて

藍は、毒蛇よけや虫刺されにも効くという薬効植物で、 蓼藍
古くから世界中で広く薬や染料として
使われてきました。

一口に、‘藍’といっても、その色素を含む植物は多く、
日本だけでも、タデ科の蓼藍、アブラナ科の大青、
キツネノゴマ科の琉球藍などがあります。
また、アジア各地では、 マメ科のインディゴも、
広く使われています。

大青   琉球藍   インディゴ

藍染めの方法として代表的なものは三つあります。

まず、生のままの葉をつぶして、その汁に布をつけて染める”生葉染め”。

第二に、インドや東南アジアなどで行われている、
泥藍”を使って染める方法があります。
これは、葉を水に漬けて発酵させた後、石灰を入れてから攪拌し、
色素を沈殿させたものを乾燥して固め、保存します。

三番目が、いまも日本で行われている‘すくも法’です。
これは、7月に刈り取った藍葉を乾燥させた後、
水をかけながら、 約100日かけて発酵させ、
堆肥状の‘すくも’にする方法です。

‘すくも’はこのままでは染めることはできないので、
これに、水と灰汁、ふすま(小麦の皮くず)、石灰などを加えて、
25℃前後の温度を保って発酵させると数日で染液ができます。
これを‘藍が建つ’といいます。
この染液に、布をつけ、ひきあげて、空気中の 酸素で酸化させると、
藍の色素が発色し、布は青く染まります。

天然灰汁発酵建て